ふるさと納税をすると、自治体から寄付金額に応じた返礼品がもらえます。
例えば次の返礼品ですが
⇒ さとふる イクラしょうゆ漬け 北海道白糠町 寄付金1万円
これが1万円の寄付でもらえます。
一般市場では、楽天などで「ロシア産イクラ 500g」で検索すると、約5千円しているのが分かります。(時期によって値段は変動します。)
1万円の寄付で5千円相当の品物がもらえるとき、(5千円÷1万円)×100で計算すると50%となり、寄付金額に対する返礼品の還元率は50%です。
2019年6月1日からは、返礼品の金額は寄付金額の3割までと決められました。なので上記のイクラは3千円相当で仕入れているとは思いますが、一般市場の相場はそれより高い場合もあります。
同じ商品ではないので、いちがいに比較はできませんが、商品によってはお得なものが多くありそうですね。
ここで思い出してください。
1万円の寄付をすると、約8千円が税金から控除されて、実質2,000円で3,000円相当のイクラを頂いたことになるんです。相場は5,000円相当かもしれません。
つまり、「還元率の大きい返礼品ほどお得!」ということですね。
実質2,000円で3,000円相当の返礼品だとピンと来ないかもしれませんが、次のような例だといかがでしょうか。
回数 | 寄付金額 | 返礼品の値段 |
寄付1回目 | 1万円 | 3千円相当 |
寄付2回目 | 3万円 | 1万円相当 |
寄付3回目 | 1万円 | 3千円相当 |
寄付4回目 | 2万円 | 6千円相当 |
寄付5回目 | 1万円 | 3千円相当 |
合計 | 8万円 | 2万5千円相当 |
この方は合計8万円の寄付をして、約7万8千円が税金から控除され、実質2,000円で合計2万5千円相当の返礼品をいただいたことになります。(8万円が控除の限度額以内とします。)
これはすごいと思いませんか。
この事実に着目する人が増えて、ふるさと納税が急増する結果となりました。
寄付を受けた自治体は寄付をもらって喜び、寄付した人は税金が控除された上に、ステキな返礼品をもらって喜ぶという素晴らしい制度です。
2018年までは還元率80%以上という返礼品が出てきたり、ギフト券が出てきたりして異常に過熱しましたが、弊害も多かったのです。
還元率80%では、納められた寄付金の大半が返礼品代で消えてしまい、自治体に実質的に入る寄付金は2割程度になってしまいます。
また、寄付金の大半は寄付した人に戻りますが、その原資はすべて私たちが納めた税金からです。(25%は自治体から持ち出し、残る75%は国から補填されます。)
ギフト券で100億円以上の寄付を集めた自治体がありましたが、寄付した人に戻る数十億円は、すべて私たちの税金から賄われるのです。不公平感がありませんか。
そのため、国から還元率は3割までとし、返礼品は地場産品に限ると法改正しました。
実際には返礼品を用意していない自治体もありますし、中には寄付はするけれど返礼品はいらないという方もいるようですが、魅力的な返礼品に寄付者が集まるのは当然です。
返礼品の還元率は、返礼品によって様々です。同じような品物ならネットでちょっと調べて還元率の大きな方を選ぶのがいいかもしれませんね。
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